
五大シャトーのひとつ、シャトー・ムートン・ロートシルトです。
このシャトーの栄光の歴史は1922年、当時20歳であったバロン・フィリップ・ド・ロートシルト男爵がこのシャトーの魅力・美しさに生涯の全てを注ぐことを決意したことより始まり、彼の起業家精神 や改革への情熱、さらにアートの追求、これらが偉大なワインを生む原動力になりました。
1855年の公式格付けでは2級だったムートン。
その後、1924年に瓶詰めから貯蔵までの全ての工程をシャトーで行うようになり(今では他のシャトーも行っています)品質を飛躍的に向上させ、1973年に、1855年に行われたメッドクの公式格付けを覆し2級から1級に唯一(!)昇格したシャトーです。
バロン・フィリップ・ロートシルト男爵が残した 「一級にはなれないが、二級の名には甘んじられぬ、余はムートンなり」 というラベルの言葉を、昇格時に、
「余は一級であり、かつては二級であった、ムートンは不変なり」
という有名なフレーズからも、一級たるワインの誇りが感じられます。
このワインが商業的に成功した理由のひとつにラベルアートにあります。
1945年、第二次世界大戦の勝利をあらわすVictoryの頭文字“V”をムートンのラベルに飾ったことに始まり、毎年1人の画家に1枚の絵の作成を依頼してきました。
フランス人ではミロ、ピカソ、シャガール、コクトー、アメリカ人ではウォーホル、マザーウェル、ジョン・ヒューストンなどの著名な画家によってムートンのラベルが飾られました。
あなたの生まれ年は誰が書いたのでしょう?
その画家に対する報酬は、その年のムートンだそうです。
毎年ラベルが変わる貴重なワイン。
このようなラベルのため、コレクションとして集めている人も多いそうです。