日本には古来「タイは大位(たいい)なり、コイは小位(こい)なり」という言葉があります。
海魚の大物が鯛、川魚の代表が鯉という語呂合わせですが、双方とも縁起がいい魚とされています。タイと名のつく魚は日本周辺でも200種類以上あるらしく、「何々タイ」とよばれ、本物の真鯛に「あやかりタイ」なのでしょうか。
甲殻類やいか、貝類などの底性動物を食べます。「蝦で鯛を釣る」ということわざ通り、海老も好んで食べるそうです。
成長につれ、生息場を深場に移し、2年で20cm、4年で30cm、6年で40cm程になり最大1mぐらいになります。
当店で使用する鯛は鳴門の天然物で、今日は約90cm。
人の顔ほどの大きさの頭です。
この位のものでしたら、うろこも硬貨のような大きさ。
皮もぶ厚く、ポワレにした時、カリカリした皮と身の間がなんとも言えない美味しさを持ちます。
さばいたあとの骨はフュメ・ド・ポワッソン(魚のだし)を取ります。